【完】学校イチ人気者の彼は、私だけを独占したい。
まい実ちゃんってば、少し大袈裟な人だなって思ったけど。
よくよく考えてみてもみなくても。
確かにミア先輩は、私が簡単には関わってはいけない人の様な気がする……。
なんかこう、カーストで表したら、絶対頂点、一軍にいるような人だし。
でもなんでそんな人が私なんかに構うんだろう?
「もしかしてミア先輩、私のこと好きとか?」
「……」
「なんつって……ハハ、あははは」
移動教室のドアを開けようとした時。
私の冗談に、親友はこれまで見せたことのない、ドン引きした眼差しで反応してくれた。
「じょ、冗談じゃん」
「冗談じゃなかったら、詩。
……あんた自惚れもいいとこだからね」
「うっ、そこまで言う?」
「ハッキリ言って、ミア先輩と私らは別世界の人間なんだから。
あんまり深入りすると痛い目見るよ?」
「大丈夫だよ、私には好きな人がいるって知ってるじゃん」
「でも念のため、釘は刺しておくものなの」