【完】学校イチ人気者の彼は、私だけを独占したい。
弱々しくなる先輩の声。
この人は自分でも気づいてる。
自分でも訳が分からなくなってしまっていること。
嫉妬で人をおかしくさせるのが、恋の魔力だ。
分からなくもない。
分からなくもないけど……。
「そんなんじゃ、ミア先輩に好きになってもらえませんよ?」
「……っ」
「もし思いを伝えたかったら伝えればいいんですよ。
言えないままだと、辛いじゃないですか。
吐き出せない気持ちを残しておくなんてもったいない。
人を好きになる瞬間だけは、誰しも綺麗なんですから」
あの日、斉藤先輩に振られて、告白なんてしなければよかったと思った。
……ううん、今でも思ってる。
けど、それがなきゃ、ミア先輩とこうはなっていなかったから。
なんだかんだ結果オーライ。
「綺麗事じゃん」
ボソッと呟く先輩に、微笑みかける。
「確かに、大体好きだからこそ告白できないっていうのも、ありますもんね。」
「そうよ、あんたは何も分かってないわよ。
こっちは好きだって思う度緊張で吐きそうなのよ」
「意外とピュアなんですね先輩って」
「ああん?またトイレで怖い思いでもさせてやろうか?」
「……それだけは勘弁してください」