【完】学校イチ人気者の彼は、私だけを独占したい。







「どうぞ、入れなよ。大歓迎だよ」


「……?」


「でもどうせなら。もうちょっと可愛い子から欲しかったな、ラブレター」


「はあん!?」


今やっと脳が状況に追い付いた。

先輩の隣のシューズロッカー、この人のなんだ!!


だからさっきから、意味不明なことばっかり言ってくるんだ……しかも失礼なことまで……!



「生憎ですけど、あなたにあげるラブレターなんかありませんから」


「ふーん、まあどうでもいいけど。
 それにしても、君趣味悪いね」


「……」


「俺じゃなくて、その隣のモブ男君の靴箱にラブレター入れるなんて。」


「なっ!?そっちこそ……!」



"モブ"のくせに、そう言おうとした。

今さっきまで、ラブレターを入れるところを見られて、頭が真っ白だったから。
この人のことをちゃんと見ていなかった。


見ていなかったから、けど、見てしまったから。


モブなんて、口が裂けても言えない。





< 4 / 309 >

この作品をシェア

pagetop