【完】学校イチ人気者の彼は、私だけを独占したい。
「どうぞ、入れなよ。大歓迎だよ」
「……?」
「でもどうせなら。もうちょっと可愛い子から欲しかったな、ラブレター」
「はあん!?」
今やっと脳が状況に追い付いた。
先輩の隣のシューズロッカー、この人のなんだ!!
だからさっきから、意味不明なことばっかり言ってくるんだ……しかも失礼なことまで……!
「生憎ですけど、あなたにあげるラブレターなんかありませんから」
「ふーん、まあどうでもいいけど。
それにしても、君趣味悪いね」
「……」
「俺じゃなくて、その隣のモブ男君の靴箱にラブレター入れるなんて。」
「なっ!?そっちこそ……!」
"モブ"のくせに、そう言おうとした。
今さっきまで、ラブレターを入れるところを見られて、頭が真っ白だったから。
この人のことをちゃんと見ていなかった。
見ていなかったから、けど、見てしまったから。
モブなんて、口が裂けても言えない。