そのアトリエは溺愛の檻
賢木くんは私の目の前に彼のスマートフォンを差し出す。

『百音の話聞いて、元気づけてやって。頼んだ!」

それは奥田さんとのトーク画面だった。



「ねぇ、賢木くんが私に優しいのは私が奥田さんと仲良いから?」

「ばーか。俺がそんな小さい男に見える?」

「ううん。ちょっと言ってみただけ」


約二時間後に奥田さんが来た時には結構飲んでいて、「飲みすぎ! 話聞けないじゃん」と怒られてしまった。でも、笑っている私を見て奥田さんが安心した顔をしていたので、私は本当に幸せ者だなと思った。
< 100 / 113 >

この作品をシェア

pagetop