そのアトリエは溺愛の檻
「あ、でも先に百音には俺のためにやってほしいことがあるんだった」

「なんですか?」

「もう一度、バレエを始めて。俺はバレエを踊ってる百音を撮りたい。きっとそれが最高の一枚になるって確信してる」

「もう全然踊れませんよ」

「でも好きなんだろ? 好きなことに熱中してる百音を見てみたいんだ。それが俺が求めてるミューズだ」




彼のために、そして自分のために、やってみるのも悪くないかなと考えてみる。基礎からやり直しだけど、本当に好きなら大丈夫だろうと思う。

今までそんなこと考えもしなかったけど、少し楽しみな気持ちになる。



そんな私に向けて重秋はカメラを構え、シャッターを押した。


「ん、可愛い。今すごく良い顔してる。このままここに閉じ込めて、会社休ませたくなるよ」

「そんなのだめですってば!」




このアトリエはいつだって彼の甘い言葉とシャッターの音が鳴り響いている。

私はそこで彼の最高の一枚のためのミューズになる。
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