この人、委員会の先輩でした。
「いいの?
じゃあありがたく貸してもらおうかな...。」


「はい!是非!」


「じゃあ、明日の朝、持ってきますね」


「うん、楽しみにしてるよ。」


「...今、チャイム鳴りました?」


「うん、予鈴が」


「うわっ、やばい、
次体育なのに。」


「じゃあ鍵しめとくから先いきなよ」


「うわぁ!ありがとうございます!
ご遠慮なく...!」






「...あの様子じゃ気づいてないな...。」


先輩がそんなことを呟いているとも知らず私は女子更衣室に向かった。
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