またどこかで僕たちは出会おうとしていたに違わない。
いつも彼がいた。髪は耳くらいで目がクリクリしていて、他の男子とは違うと私は感じていた。私は男子という生き物がよく分からず苦手意識を持っていたが彼だけは違った。
なぜこんなに違うのか。ましてや彼に対してそこまで親近感がわくのか。
習ったことのない数学の難問を出されたかのように。永遠に出された問題のように私の心で渦巻いて言った。
< 4 / 8 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop