『俺様御曹司の悩殺プロポーズ』の文庫に入れられなかった番外編

すると小春は膨らませていた頬を元に戻して、ニッコリと笑った。


「お腹に触って下さい。それと、風邪じゃないと分かって、うつす心配がなくなったから、キスして欲しいです。ここ数日、我慢してたから……」


口にしてから恥ずかしくなったのか、頬を染める小春。

風原は小春の言葉に『ああ、そうか……』と納得し、左手で体を抱き寄せ、唇を重ねて、右手をそっと小春のお腹に当てた。

そうすると、ふんわりした温かく優しい幸福感に包まれて……。


風原は、お腹の子が、なんとなく女の子のような気がしていた。

桜の咲くこの季節に芽生えた命。

きっと小春に似て、温かな春のように笑う、可愛らしい女の子なのだろうと想像し、胸を震わせる。

唇を離さないままに「ありがとう」と感謝の言葉を口にすると、小春の目から嬉し涙が一粒、ポロリと溢れた。


【終】


この物語を好きになって下さった皆様、本当にありがとうございました。
これで本当にこの物語は終わります。
たくさんの温かい感想に、感謝の土下座!
m(__)m

2016.12.14 藍里まめ
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