寡黙な御曹司は密かに溺愛している
結局、時間も遅くなったので、ベロンベロンに酔った大宮さんを家までタクシーで送り、私もそのままタクシーで帰った。

彼氏か。ふと、大宮さんが嘆いていた言葉を思い出し、チクッと胸が傷んだ。


私は彼氏なんていらない。


昔、何人かと付き合ったことはあった。
でも、結局みんなうちのお金や地位目当てばかり。


というのも私の母は、有名企業の一族の出だった。


私の母方の一族は、有名百貨店、御影屋などを経営する御影グループ。
でも、親戚との争いなどに疲れた母親は、一般人である父親と結婚。

当時、社長令嬢だった母が一般人と結婚したことで社長だった祖父が勘当を言い渡した。


よって、私と御影グループは疎遠なのだけれど、私が小学校に上がったときに、偶然、私の同級生の母親の中に私の母の同級生がいて、あっという間に母が御影グループの令嬢だと噂は広がった。
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