35階から落ちてきた恋
「さあさあ、おねーさんに話してごらん。何か引っかかってて、貴斗に言えないことがあるんでしょ。酔った勢いで話しちゃいなさいよ」
社長の優しい表情と美味しいワインのおかげで気持ちがほぐれはじめているのを感じる。
「ワインのせいにしてもいいですか?」
「もちろんよ。はい、飲んで、飲んで」
社長はふわりと笑顔を見せると「このままここで酔いつぶれてオッケーだから」とソファに置かれたブランケットを指さした。
「私のことは社長じゃなくて清美って呼んで。ここ職場じゃないし。ワタシ果菜ちゃんの上司じゃないし」
山崎社長はいつもより5割増しの優しい笑顔で言った。
そうなんだ。甘えてしまっていいのかな。
「はい、カンパイ!」
清美さんがグラスを持ち上げて促すから私も笑う。
また2人でグラスを合わせた。
カチンと音がしてグラスに残っていたワインをゴクゴクと一気に飲み干す。
甘くて深い渋みが喉の奥に残り身体が温まってきた。高いワインを一気に飲むなんて間違った飲み方だ。
ゆっくり味わうこともせず、アルコールを身体に回すために飲んでいる私は何て罰当たりなんだろう。
「清美さん、もっと安いアルコールでいいんですけど。今の私にはかなり勿体ないので」
「いいのよ、どうせ全部貰い物だし。実は私、ワインの味も価値もよくわからないの。気にしないでパーっと飲んじゃおう」
そう言って次々とボトルを並べていく。
社長の優しい表情と美味しいワインのおかげで気持ちがほぐれはじめているのを感じる。
「ワインのせいにしてもいいですか?」
「もちろんよ。はい、飲んで、飲んで」
社長はふわりと笑顔を見せると「このままここで酔いつぶれてオッケーだから」とソファに置かれたブランケットを指さした。
「私のことは社長じゃなくて清美って呼んで。ここ職場じゃないし。ワタシ果菜ちゃんの上司じゃないし」
山崎社長はいつもより5割増しの優しい笑顔で言った。
そうなんだ。甘えてしまっていいのかな。
「はい、カンパイ!」
清美さんがグラスを持ち上げて促すから私も笑う。
また2人でグラスを合わせた。
カチンと音がしてグラスに残っていたワインをゴクゴクと一気に飲み干す。
甘くて深い渋みが喉の奥に残り身体が温まってきた。高いワインを一気に飲むなんて間違った飲み方だ。
ゆっくり味わうこともせず、アルコールを身体に回すために飲んでいる私は何て罰当たりなんだろう。
「清美さん、もっと安いアルコールでいいんですけど。今の私にはかなり勿体ないので」
「いいのよ、どうせ全部貰い物だし。実は私、ワインの味も価値もよくわからないの。気にしないでパーっと飲んじゃおう」
そう言って次々とボトルを並べていく。