35階から落ちてきた恋
「もしかして、また体調が悪いとか?それとも、何かありました?健康相談?」
慌てて早口になる私に「まあいいや。続きは俺の部屋で。いいよな、行くこと決定で。新曲聞かせてやるから」と有無を言わさぬ調子で言った。
新曲ですって?ラジオで言ってたあれ?あれなの?
私にもちろん異存はない。
「ホントですか?行く、行きたいです。ぜひお願いします」と散々からかわれたことも忘れて言うと進藤さんは吹き出して笑った。
うわー、高級マンションだ、これ。
すごい、このリビングなんて一体何畳あるんだろう。
失礼にならない程度に当たりを見回した。
ホントに進藤さんのプライベート空間に私なんかが入ってしまっていいんだろうか。
ドキドキしながら、ソファの傍らに荷物を置いた。
「果菜、腹減っただろう。悪いけど、冷蔵庫に夕食が用意されてるから適当に温めて。一緒に食おう」
コートを脱ぎながら進藤さんがキッチンを指さした。
「え?進藤さんが作ってくれたんですか?」
「なわけないだろう。家事代行の家政婦さんだよ」
ああそうですか。びっくりした。
勝手にキッチンに入ってもいいのかと聞くと、遠慮はいらないとの返事が返ってくる。
お腹もすいているしせっかくだからご馳走になろう。
「手を洗ったら早速やりますね」
リビングに荷物を置いて洗面所に案内してもらう。
クリニックを出る前に手洗いうがいをしてきたけれど、また念入りに手洗いうがいをする。
進藤さんの部屋はきれいすぎず、散らかってもいないちょうどいい感じ。そして、ちょっと見た感じでは女性の影もないようだ。
そんな事にホッとする私。
慌てて早口になる私に「まあいいや。続きは俺の部屋で。いいよな、行くこと決定で。新曲聞かせてやるから」と有無を言わさぬ調子で言った。
新曲ですって?ラジオで言ってたあれ?あれなの?
私にもちろん異存はない。
「ホントですか?行く、行きたいです。ぜひお願いします」と散々からかわれたことも忘れて言うと進藤さんは吹き出して笑った。
うわー、高級マンションだ、これ。
すごい、このリビングなんて一体何畳あるんだろう。
失礼にならない程度に当たりを見回した。
ホントに進藤さんのプライベート空間に私なんかが入ってしまっていいんだろうか。
ドキドキしながら、ソファの傍らに荷物を置いた。
「果菜、腹減っただろう。悪いけど、冷蔵庫に夕食が用意されてるから適当に温めて。一緒に食おう」
コートを脱ぎながら進藤さんがキッチンを指さした。
「え?進藤さんが作ってくれたんですか?」
「なわけないだろう。家事代行の家政婦さんだよ」
ああそうですか。びっくりした。
勝手にキッチンに入ってもいいのかと聞くと、遠慮はいらないとの返事が返ってくる。
お腹もすいているしせっかくだからご馳走になろう。
「手を洗ったら早速やりますね」
リビングに荷物を置いて洗面所に案内してもらう。
クリニックを出る前に手洗いうがいをしてきたけれど、また念入りに手洗いうがいをする。
進藤さんの部屋はきれいすぎず、散らかってもいないちょうどいい感じ。そして、ちょっと見た感じでは女性の影もないようだ。
そんな事にホッとする私。