Lingerie
語るにしても事が落ち着いて俺をもう少し受け入れてもらってからだろうと結論を落とすと、
「何でとは?」
そんな質問返しで答えを濁すと、その返しにも実に彼女らしい言葉が返された。
「仕事以外で絡んだ記憶もない、楽しく世間話をした記憶もない。私に至っては愛想もなくて融通も利かないどっちかと言えば鼻つまみ者。『何で?』って聞くのは不思議じゃないでしょ?九条爽くん」
「勤務中に仕事の内容以外で絡んで、世間話もして盛り上がった記憶があれば告白しても不思議に思われないんですかね?〝水守 寧々(みもり ねね)〟さん。まぁ、社内一女性陣の悪評高い俺っていうところは変わりませんが」
彼女の言い分は尤も。
確かに彼女の方からすれば俺の存在は仕事の上でのみ関係のある人。
それ以上の意識を置いた事もなければきっと置くことなど永遠になかった筈。
でもね、俺の方は全然違った。
もうずっとずっと、あなたが欲しくて欲しくて、聞いて知ったら引いてしまう程にあなたへの執着を形にして作り上げていて。
直に……触りたいんですよ。
皆から煙たがられて可愛くないあなたを俺だけの可愛いあなたに仕上げたくて。
限界。
あなたが狂おしい程欲しいと素直な自分が渇望するんですよ。