Lingerie~after story~
そんな数時間後だ……。
「フフっ、どうよ?」
「………目から鱗」
「もうすっごい可愛いでしょっ?美人でしょっ!?誰もが反応しちゃうでしょ!?」
「いや、別人みたいなんて感想は即浮かんで尊敬もするけれどさ。さすがに鏡に映ってる自分見てそんな感想に酔いしれたりしないわよ」
「あら、酔いしれなさいよ。今のあんた凄く綺麗よ」
「っ……」
ありがとうとここで弾けば可愛げもあろうものを。
決してお世辞ではなく満足したように微笑み賞賛をくれるイズミの一言には思わず照れ隠しで『そっ』とつれなく顔を背けてしまった。
仕事を言われた通りに早めに切り上げフィッティングルームに向かえば、待ちかまえていたイズミにどこから用意したのか真新しいワンピースを押し付けられた。
大人可愛いと言えるデザインの黒のワンピースはミニ丈であるけれど表面を覆うレース地は少々眺めで短さに気後れは感じない。
そこに細く長めのパールのネックレスとピアス。
いつもは雑に纏めているボブの髪はサイドをふわりと編みこまれ、メイクなんかは決して濃いという印象はないのに睫毛の長さなんかは割増だ。
最後に足元に用意されたのはガラスの靴……の筈もなく、黒の編み上げパンプスで今日の着せ替えの終了。