Lingerie~after story~
だって…分かるよ。
段々と分かってきた。
触れ合うという事の重要性や必要性。
見ているだけじゃ埋められない欲求が人にはある。
五感で感じてやっとその欲求にたどり着いて。
それでも底なしの貪欲さがもっともっとと渇望して、好きな程独占欲が疼き、好きな程その感触を得たくなる。
それが恋愛であるなら尚の事、本能が扇情的に疼く。
触りたいし、触られたいって。
それでも、それでもだ。
恥ずかしいものは恥ずかしくて、しかも何の予告もなしにいきなりハードルを上げられた気分なんだよ九条く___
「……なんて、……分かってるよ」
「えっ?」
「あんまりにも寧々さんが大胆だったから、悪戯にこういう事すると痛い目見るぞって言いたかったの」
「っ……」
どうしても抵抗をみせ硬直していた手に与えられたのは柔らかな手の感触。
掌が合わさり指と指の隙間を埋め合うように両手を握られ、更にはそんな手の甲に優しく口づけても来る。
ああ、この九条くんは……私限定の甘い姿だ。
もう、肌がそれを理解している。
触れ方や口調や息遣いが。
今はひたすらに労わるような甘さ。
だからこそ無意識に、自覚するより早く力が抜けた。
甘やかすような口づけに思わず背中に頭を寄せて、溜めこみすぎた熱い息を吐きだし目を細める。