Lingerie~after story~
絶対に鬱陶しい女だと思うのに、傍から見ればみっともない子供の我儘の様な。
それなのに、『良い女』にしか見えないなんて言って、確かめる様に私を覗き込んでくる九条くんは絶対に趣味がおかしい。
改めて捉えたのは大人な泣き顔を見せる私じゃない筈。
きっと寝起きで浮腫んだ顔にブスの上乗せ。
それなのに私が捉えた九条くんはフッと柔らかく笑って『ほらね』と言わんばかりに自分の言葉を肯定して見せてくるんだ。
「俺だけには弱音を吐く寧々さん。……最高じゃない」
「っ…んん、」
最高……ね。
そんな風に言って私の弱音を許してくれる九条くんも最高なの。
私にとっては。
どちらからとも言わずだ。
自然と顔の距離を埋めて遊ぶような口づけでお互いを称えて逆上せていく。
感情に突き動かされての口づけは、角度を変えて啄めば啄むほど熱が籠って密度も増して、気が付けば吐息も舌も絡め合う貪欲な物へと色を変える。
決して荒々しくない。
それでもしっとり深々と味わうように食らいつかれて。
そんな口づけに後れを取っても怖気ずく様な感覚はなく、しっかりと彼の背中に手をまわして自らも唇の隙間を埋めていけば、それもまた自然に彼に組み敷かれるような状態へと切り替わった。