Lingerie~after story~




嫁って…【嫁】だよね?

結婚するの嫁だよね?

響いた衝撃的な一言に姉や祖父より驚愕したのは私かもしれない。

中途半端に腰を浮かせたまま困惑に満ちている私が彼には見えているのだろうか?

『フッ』と笑ったような息遣いが聞こえたと思った直後に、

『寧々さんは判子用意して待ってて』

「っ…はいっ!」

『ブッ…良い返事』

「っ…」

反射的にだ。

正直困惑と興奮の入り混じりの勢いで発生してしまうと、速攻で響いた彼の失笑。

そして『返事』という単語にようやく意識が追い付き始めれば、

あれ?待って……これって私プロポーズにOK出した事になるの?

あれ?……ええっ!?

「九条くんっ」

『___________』

って……え?

「……切れてるみたいよ寧々ちゃん、」

「っ…ちょっ!?九条くん!?待って?私まだ困惑してるんですけど!?」

なに言いたい事だけ言い切って通話を終えてくれてるわけ!?

多分事故とかではなく故意に切られた通話だと思う。

無情な無音にこちらがいくらエキサイトしたところで意味を持たぬことも分かっている。

分かってるけど……この行き場のない興奮とか戸惑いとか与えるだけ与えて放置ですか?九条くん。

これがいわゆる放置プレイというモノか?

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