Lingerie~after story~
「……とにかくね、寧々ちゃんと九条さん?が真剣にお付き合いしている事は充分に分かったわ」
「えっ……」
「でもね、だから分かりましたって簡単に飲んで済ませられる話じゃないの。時代遅れな話とか風習かもしれなくともそれなりに相手を立て場を持たせなくてはいけない時があるのよ。ましてやその名や身分が自分達より上の相手なら尚更」
「それは、」
「とにかく、次の土曜には寧々ちゃんには徳嶺家のご長男と顔合わせしてもらいます」
「横暴すぎるでしょ!私絶対にその場で断るわよ?!面子とか本当に知らないからね?!」
「フフッ、じゃあ賭けをしましょうか?」
「賭け?」
「寧々ちゃんは【絶対】にこのお話を断らないわ」
「なっ、」
「九条さんの為にもね」
「九条くんに何かするつもり?」
「……さあ、私は何もしないわよ」
それは、含みがありすぎて笑えないよ紗々ちゃん。
紗々ちゃんは何もしなくとも別の誰かがやると言うようにも聞こえる。
疑心暗鬼な思考だろうか?
でもこのタイミングで発せられる『何もしない』なんて言葉を素直に受け取る方が難しいってものでしょう?
いくらその顔に綺麗な笑顔を張り付けられてもね。