Lingerie~after story~
「彼女に嫌われる事さえ愛情感じて快感に近いね」
「あんたって…はぁ…」
「甘やかして甘やかして、そこから生じる不安さえ愛情の糧にして彼女を俺に繋ぎとめてやる」
「ほんと…何でこんな厄介な奴に落とされてんのよミモリっ!」
「彼女の寂しさに漬け込んでたっぷり甘い蜜塗ったくって基盤作ったからな。どんなに畏怖や不安を覚えようと基盤からは常に甘い蜜を感じる様になって逃げたいなんて思わせない」
「じゃあ、私が何としてもその基盤ぶち壊してやらないとね」
「精々頑張れよ。信頼なんて甘さにうっかり流されて万年良い人に落ちたお前じゃ無理だろうけどな」
フンッと鼻で笑ってあしらって話は終わりだと背を向ける。
意識を外した段階から頭の中は仕事モードに入りかけていたというのに。
「やっぱり、あんたもまだまだミモリを分かってないわよ」
そんな一言に負け惜しみかと余裕をもって振り返ったのに、向けられた同情的な笑みにはそれを少し突き崩された。
その隙を見計らって、
「あんたの黒い計算づくで攻めるのも結構。きっとミモリはそのままにあんたに依存するでしょうよ」
「……」
「でもね、あんた…ミモリの可愛くない可愛さを舐め過ぎよ。あんたも絶対に足元掬われる。抱いていた計算を呆気なく突き崩されて良い人にならざるを得ないのがあの子の厄介なところなんだから」
「……」
「まあ、精々頑張る事ね」
デジャブだ。
ついさっきの。
まるで同じような光景で、それでも立場をひっくり返されたデジャブ。