Lingerie~after story~
「……触らせて、」
「どうせ触るんだから毎回その確認やめて」
そう毎日、毎回だ。
必ず訪れるその時間の始まりに、九条くんが決まって私に落とす合図。
もう大丈夫だと平然な自分を作って構えていても、たったその一言で羞恥が煽られ突き崩されてしまう。
そんな心情を悟られないように上っ面ばかりは目を細め非難するように目の前の彼を見つめ挑むのに。
クスリ…、聴覚を擽る彼の失笑の後、
「必死に堪えてるミモリさんが可愛くて、」
「っ……別に照れてなんか」
「別に『照れてる』なんて指摘はしてないけど?」
「っ~~」
「フッ……本当、可愛くて堪らない」
なんて意地の悪い男なんだ!
年下の癖にっ!!
……いや、これはなんか差別的侮蔑的な一言になる?
なんだかんだしてやられたような場面に悔しさと羞恥から心の中でそんな悔しまぎれを弾き、そんな自分の感覚に反省までも抱いていた最中だ。
「っ……」
ゾクリと体に走る痺れに近い震えと熱と。
それこそ毎夜の事だ。
いい加減慣れるべきよ私も。
肌に触れて這い始める彼の指先。
指の腹だけであったものが徐々に範囲を広げて、胸元にたどり着く時には掌全体の熱が肌に刻まれる。
最近はその熱が彼の焼き印の様だと感じる程。