Lingerie~after story~
何がどう彼のツボを得てしまったのか。
私の今更な告白にここにきて感極まったように微笑んだかと思えば抱きしめられ耳元で極上の一言を囁かれてしまった。
あっ…九条くんの心臓が早い。
そんな事を感じ取ってしまう程しっかりとキツク抱きしめられて、それだけでは満足できないらしい彼が私の肩や首筋に唇からの熱を落とすのだ。
どっちが……猫?
お互いにに懐きにくい猫同士だと思うのだ。
先に懐きたいと警戒を解いたのが九条くんなんだろう。
私だって……素直に懐きたいと思う心はあるんだよ?
「……すっごく……ミモリさんにキスしたい」
「っ……」
「ミモリさんの息も声も貪り尽くしたい」
「ちょっ……九じょ…」
「ダメ?」
「っ……」
「キスしちゃ……ダメ?」
狡い…。
そんな心底もどかしい声を弾くなんて。
葛藤に悶え苦悩したような表情で懇願するように問いかけるなんて。
誘うように……唇に触れないでよ。
「っ………た、楽しんでるって言ったじゃない」
「………」
「懐かない猫……懐かせるみたいだって」
「…………意地悪だね」
「っ……」
決して悪意に満ちた言い方じゃない。
私のここにきてものつれなさに困ったような笑みで力なく弾かれた一言。
でも、それだから変にチクリと突き刺さる。