愛人契約
『ええ。勇介から番号を聞いたわ。勝手にごめんなさいね。』

「ううん……」

電話はそれで、一方的に切れた。

まるでお母さんが、どこかで見ていてくれているような。


「本田さん。顔を上げて下さい。」

私は、本田さんの肩に手を置いた。

「日満理……」

「今すぐ、許せるとか思えないけれど……側にいたいのは、私も同じです。」

「日満理!!」

本田さんは、私を抱きしめてキスをくれた。


「もう、我慢できないよ。」

「本田さん……」

「今すぐ、日満理を抱きたい。」

「うん……」


それからは、夢のような時間だった。

本田さんが取ってくれた部屋で、私達は何度も何度も、愛し合った。

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