愛人契約
どこからか、女性の声がした。

「あなたよ。」

派手な髪色に、パーティー巻って言うんだっけ、派手な髪型。

化粧も濃いし、アクセサリーもじゃらじゃら着けている。

「私ですか?」

「ええ。他に誰かいて?」

私は周りをキョロキョロと、見回した。

確かに、周りには私しかいない。


「あなた、本田さんと一緒にいるようだけど、どんなご関係?」

完璧に私の事を疑っている様子。

どうしよう。

ここは本田さんと決めた、設定を守るべきなんだろうか。

「会社の秘書?」

「いいえ。」

「じゃあ、ご友人?」

「……いいえ。」

「だとしたら……」

その人は、私の耳元でこう呟いた。

「新しい、愛人の方かしら。」
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