愛人契約
第4章 真実
それから私は、勇介さんの家に泊り込むようになった。

理由は、勇介さんが家に帰してくれないからだ。


「ねえ、もう家に帰して……」

「ダメだ。規定通りのお金は、払っているだろう。」

朝から夜まで、セックス三昧。

もしかして勇介さんって、セックス中毒なんじゃないかなって、思うくらい。


「今日も自宅で仕事をするよ。書類はFAXしてくれないか。」

朝、そんな電話を毎日、会社にするようになった勇介さん。

秘書の人は、何も言わないようだけど、決していい事じゃない。

「ねえ、勇介さん。」

「ん?」

勇介さんはバスタオル一枚で、早速送られてきたFAXを見ていた。

「……お仕事、このままじゃあ、いけないわ。」
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