血まみれ椿姫
☆☆☆

それから数十分病院に止まっていたものの、城はパニックを起こして鎮静剤を打たれ、そのまま眠りについてしまった。


眠りについた城を見て俺は泣きたい気分になった。


風花と綾菜ちゃんが殺されて、城もこんなふうになってしまって。


まるで一人取り残されたような感じがする。


溢れてくる涙を目の奥に押し込めて、俺は城に置手紙を書いた。


風花と綾菜ちゃんの葬儀は明日だ。


参加しないときっ後悔するだろう。


明日を逃せば、もう二度と会えないんだから……。
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