血まみれ椿姫
ほんの一瞬を無駄にしてもなんともないけれど、それが続けば何分、何時間と無駄に生きることになるんだ。
風花に告白するくらい、できたのに。
何度でもチャンスはあった。
毎日でも好きだと伝える事ができたはずだった。
死んでからそれに気が付くなんて……。
情けなくて涙が滲んできた。
「風花……大好きだったよ」
俺は遺影に向かって小さくそう言い、席へ戻ったのだった。
風花に告白するくらい、できたのに。
何度でもチャンスはあった。
毎日でも好きだと伝える事ができたはずだった。
死んでからそれに気が付くなんて……。
情けなくて涙が滲んできた。
「風花……大好きだったよ」
俺は遺影に向かって小さくそう言い、席へ戻ったのだった。