蜜月同棲~24時間独占されています~
決して、何かすっきりと解決したわけではないのだけれど。
ただ、どうしても自分でどうにもならなかった時に、力を借りる場所が出来た、それだけで気持ちが落ち着いたのかもしれない。
「……美味しい」
ひとくち食べたピザが、とても美味しく感じた。
克己くんが私を見て、優しく微笑んでくれる。
「クラムチャウダーもある。顔色悪いんだよ、お前は」
「……すみません」
差し出されたカップを、首を竦めながらも遠慮なく受け取って、ひとくちすするとじわっとお腹の中から温まるような感覚がした。
「ほら、これも食え」
「んっ……そんな、いっぺんにたくさん食べれないよ」
もりっと皿にパスタも盛られて目の前に置かれた時。私の携帯の着信音が鳴った。
克己くんが自分の取り皿にもパスタを入れながら、私のバッグに目を向ける。
「柚香のだろ。いいのか」
「いい。実家からだから多分、お母さん」
バッグの中で、スマホの画面だけを覗いてすぐにバッグの口を閉じた。
「だったら出た方がいいだろ」
「いいの。だって絶対、お見合いの話だもん」
ただ、どうしても自分でどうにもならなかった時に、力を借りる場所が出来た、それだけで気持ちが落ち着いたのかもしれない。
「……美味しい」
ひとくち食べたピザが、とても美味しく感じた。
克己くんが私を見て、優しく微笑んでくれる。
「クラムチャウダーもある。顔色悪いんだよ、お前は」
「……すみません」
差し出されたカップを、首を竦めながらも遠慮なく受け取って、ひとくちすするとじわっとお腹の中から温まるような感覚がした。
「ほら、これも食え」
「んっ……そんな、いっぺんにたくさん食べれないよ」
もりっと皿にパスタも盛られて目の前に置かれた時。私の携帯の着信音が鳴った。
克己くんが自分の取り皿にもパスタを入れながら、私のバッグに目を向ける。
「柚香のだろ。いいのか」
「いい。実家からだから多分、お母さん」
バッグの中で、スマホの画面だけを覗いてすぐにバッグの口を閉じた。
「だったら出た方がいいだろ」
「いいの。だって絶対、お見合いの話だもん」