お前の可愛さ独占したい

「なーに考えてるの?」



私の顔を覗くように見てくる。



そんなっ……何考えてたからなんて言えないよ。





言ったら、重たい彼女って思われたら嫌だもん。





「何でもないよ」




「香奈ちゃん寝不足だよね、今日俺ん家で寝よ?」





寝不足だけど、屋上で寝たから大丈夫だと思ってたけど、やっぱり眠たい。




「うん、そうしようかな」





「先生、帰りますね」



「明日までに、元気になっとけよ」





先生に怪しまれず私達は帰ることができた。




よかった……



< 90 / 130 >

この作品をシェア

pagetop