極上の愛をキミへ
__コンコンッ__


「失礼します。ご報告があります」

「何かあったのか」


席に着いた朝比奈が、眉を細める。


「これから、緊急で役員会が開かれます」

「役員会?」

「はい。プロジェクトの発表会のことで。今朝報告があり、プロジェクトの発表会の場所が押さえられていないようです」

「は?」


朝比奈の顔から、動揺が伺える。


「まだ中止と決まったわけでは・・・」

「中止も同然だろ!場所がなくて、何が出来る」


朝比奈は消沈したように、頭を抱える。


「悪い。声を荒げて」

「いえ」

「全部が、パーかよ」


__バサッ__

机に置いてある書類の山を、朝比奈が床に払い落す。

そして椅子に体を預け、天井を仰いだ。

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