極上の愛をキミへ
男は、そんなあたしのことを支える。


「だから言ったのに」

「大丈夫です」


男のことを振り払い、財布を取り出し、お会計を済ませる。

そして店を出たのは良いが、やっぱりキツイかも。

道の端により、しゃがみ込む。


「大丈夫じゃないでしょ?」


あたしの腕を掴み、立たせる。


「ちょっと我慢して」


そう言い、軽々とお姫様抱っこする。

これは、ヤバい。

恥ずかしすぎる。


「あの、降ろして下さい」

「顔隠してれば、キミが誰かなんてわからないよ」


・・・確かに。

顔を隠せば、誰にもわからない。

でも・・・

あたし、この男のこと知らないんだよなぁ。

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