極上の愛をキミへ
『・・・結衣』


初めてだった。

吏斗に名前を呼ばれて、不安を感じたのは・・・


『好きだよ、結衣』


好きと言われているのに、少しも嬉しくなかった。

むしろ、泣きそうになった。


『結衣』


そして再びあたしの名を呼ぶと、吏斗は大好きな笑顔で言った。


『・・・別れよう』


一瞬、目の前が真っ白になった。

どうして?

始めは、意味がわからなかった。

だけど最近の自分の態度を思い返し、何も言えなかった。

あたし、吏斗に愛想尽かされたんだ。

このままじゃ、いつかあたしは吏斗に捨てれると・・・

わかっていたのに、何もしなかった。

吏斗にばかり、あたしは求めて過ぎていた。

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