極上の愛をキミへ
吏斗の手紙に、ただ涙が溢れた。

ラブレターと呼ぶには切な過ぎ、遺書と呼ぶには酷過ぎる、名も付けられない手紙。

吏斗の夢を、ちゃんと覚えてる。

カメラが好きで、よく写真を撮っていた吏斗の姿が、今じゃ懐かしく悲しい記憶。

自分が死ぬことを考え、綴った手紙。

でも夢も叶えられず、この世を去った吏斗。

吏斗の人生は、全てが途中で・・・

後悔していないか。と尋ねることすら、酷で聞けない。

でも、自惚れてもいいかなぁ?

あたしは吏斗に死ぬ直前まで、愛しされてた。

そう、思っても良いかな?

一頻り泣いて、手紙と一緒に入っていた招待状を手に立ち上がる。

雑に持って来ていた荷物たちを鞄に押し込み、急いで出かける準備をした。

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