極上の愛をキミへ

「内緒」

「なんだよ、それ」

「あたしね、決めたの。この子のこと、１人で育てていくって」


あたしの言葉に、将生は複雑そうな顔をする。


「大丈夫なのかよ」

「大丈夫じゃないって言ったら、将生が結婚してくれる？」

「いや、それは・・・」


将生の慌てように、笑ってしまう。


「冗談だよ」

「笑えねぇから。でも、何かあったら言えよ。腐れ縁で、ここまで来たけど・・・お前のこと、大事な友達だって思ってるから」


将生の言葉が、素直に嬉しかった。


「将生って、こんな良い男だったっけ？」

「今更気付いたのかよ」

「はいはい。なら良い男は、サッサッと寝てる彼女を連れて帰りなさい。ここはあたしが支払って置くから」

「いや、俺が出すよ」

「いいわよ。その代わり、出産祝い弾んでね」


あたしの言葉に、将生は笑みを浮かべた。