極上の愛をキミへ
「お前、頭悪いの?」


爽やかで紳士だった、専務の口調が変わる。


「それとも、俺の言い方が悪かった?」


そう言い、立ち上がり、あたしの前にやって来る。


「ヤッたよね?俺ら」


そして耳元で、そんなことを呟く。

あたしは必死に、頭をフル回転させる。

・・・頭の片隅に、そんな記憶もあるような。

でも、ヤッた記憶はないけど。


「まだ、思い出せない?謝礼金女」


こいつ、あの時の男か。

まさか、社長のご子息だったとは。


「その節は」

「人が寝てる隙に、金だけ置いて帰るか?普通」

「遺憾に思われたのであれば、大変失礼致しました」


あたしは、深く頭を下げる。

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