極上の愛をキミへ
「そのしゃべり方、ムカつく」

「業務中ですので、敬意を払っているつもりです」

「よーく、わかった。今は、もう良い」

「失礼します」


頭を下げ、その場を後にする。

自分のデスクに着くなり、後悔の念が押し寄せる。

まさか、あの時の男が新役員で、社長のご子息だったとは・・・

一緒に仕事することになるなんて、これっぽっちも思わなかった。

それに、やっぱりあの男は多重人格者だ。

何、いきなり態度変えてんのよ。

絶対性格悪いよ、あの男は!!

心の中で、盛大なため息をつく。


「高梨さん。羨ましいです!朝比奈専務に付けるなんて」


隣の席の子が、うっとりしながら話す。

なら、変わってください。

なんて、口が裂けても言えないけど・・・

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