極上の愛をキミへ
「可愛い子と一緒じゃん。彼女?」

「仕事場に、女なんて連れて来るかよ」

「朝比奈の秘書の、高梨と申します」


持ってきていた、名刺を差し出す。


「佐伯です」


そう言い、佐伯も名刺を差し出す。


「立ち話もなんなんで、座ってください」


ソファを示され、あたし達は腰を下ろす。


「高梨さん、彼氏は?」


いきなりですか。

社長と一緒に行った先々でも、毎回聞かれるから、もう慣れっこだ。


「いません」


いつも通り、そう答えた。

だから次の言葉は、大概予想出来る。


「まぢで。ぜひ、今度ご飯でも」

「機会がありましたら」


あたしは、いつも通りに当たり障りのない言葉を返す。

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