極上の愛をキミへ
「はい」

『今週の金曜の夜、専務のスケジュールはどうなってる?』

「確認致します。少々、お待ちください」


スケジュール帳を開き、専務のスケジュールを確認する。

今のところは、何もない。


「専務。今週の金曜の夜、ご都合よろしいですか?」


目の前にいる、専務にも確認する。


「あぁ」


その返事を聞き、あたしはバ課長に伝える。


「大丈夫です」

『わかった。なら、空けておいてくれ。今月の役員会は、その日にする』


役員会、か。

憂鬱な気持ちを隠し、スケジュール帳に"役員会"と書き込む。


「承知しました。専務には、私から伝えておきます」

『あぁ、頼んだ』

「失礼します」


電話を切り、専務に伝える。

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