月が綺麗ですね
完全に私の頭の中での思考は自分自身に向けられていて、もう副社長の声は聞こえていなかった。


私は自身のモヤモヤする感情を消し去ることに必死だったから。



副社長とキスしたことは忘れなくちゃ。

私たちは特別な関係じゃないんだから。

ここで、”私は特別な女”みたいな態度を見せたらダメ。

飯塚さんと私は同じ立場。

副社長の愛を奪い合うライバル。

でも...どうして好きになっちゃたのかな?

自分から苦労を買ったようなものじゃない。



そんな私を見つめる彼は、「ふっ」と笑うと視線を下に向けると首を振った。
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