月が綺麗ですね
何するって...。考え込む私。彼の瞳にはいつもの意地悪な光が宿っている。


「そうだな。風花のすべてを俺のものに。俺が負けることはないから俺からの条件は無しだ」


「そんなっ、酷いです。もし負けたらどうするんですか?」

「だから、負けることはないんだ」

「...そんな」


ちょっとむくれて、プウっと頬を膨らませて見せる。


「お前、そんな顔もするんだな。知らなかった」

「話をそらさないで下さい」

「可愛いぞ」


そう言って、もう一度私の髪をクシャクシャってしながら撫でた。

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