拘束時間 〜 追憶の絆 〜
「よしっ!行こう!」
初めて私の方からキスをされたことが嬉しかったのか、彼は晴れやかな笑顔で出発の合図をした。
マンションの地下駐車場から出て、中心部の大通りに面した国道から海に向かって車を走らせる。
やがて混沌とした街並みが消えて。その先にある大きなつり橋を渡りきると、目の前に広がるのは空と海の異なる二色のブルーが敷かれた水平線。その美しい景色を背景にして、真夏のハイウェイを疾走する。
目的地は決めていない ーー。
「聞きたい曲あったら、自由に変えていいよ」
二人きりの車内に流れるBGMは、優斗がお気に入りの洋楽のROCK.
彼のリュクスなイメージとは一見かけ離れているロックサウンドは、ギャップ萌えをさせて見晴らしの良い景色が窓の外に広がっているというのに、私はハンドルを握る彼の横顔から目が離せない......。
「なに?そんなにじっと見て」
「ううん。何でもない」
「何〜?......俺に惚れた?」
彼は、そう言うと前を向いたまま、手さぐりで私の髪を撫でた。
私は彼に髪を撫でられるのが好きだ.....。
すっかり、二人の世界に浸っていたら、いつのまにか随分走っていたようだ。 車内のデジタル時計を見ると 一時間近く走行していた。
ようやく、外の景色に目をやると、タイミングよく 海浜公園の看板が見えた。
「ここ寄ってみようよ?」
「うん、いいよ」
初めて私の方からキスをされたことが嬉しかったのか、彼は晴れやかな笑顔で出発の合図をした。
マンションの地下駐車場から出て、中心部の大通りに面した国道から海に向かって車を走らせる。
やがて混沌とした街並みが消えて。その先にある大きなつり橋を渡りきると、目の前に広がるのは空と海の異なる二色のブルーが敷かれた水平線。その美しい景色を背景にして、真夏のハイウェイを疾走する。
目的地は決めていない ーー。
「聞きたい曲あったら、自由に変えていいよ」
二人きりの車内に流れるBGMは、優斗がお気に入りの洋楽のROCK.
彼のリュクスなイメージとは一見かけ離れているロックサウンドは、ギャップ萌えをさせて見晴らしの良い景色が窓の外に広がっているというのに、私はハンドルを握る彼の横顔から目が離せない......。
「なに?そんなにじっと見て」
「ううん。何でもない」
「何〜?......俺に惚れた?」
彼は、そう言うと前を向いたまま、手さぐりで私の髪を撫でた。
私は彼に髪を撫でられるのが好きだ.....。
すっかり、二人の世界に浸っていたら、いつのまにか随分走っていたようだ。 車内のデジタル時計を見ると 一時間近く走行していた。
ようやく、外の景色に目をやると、タイミングよく 海浜公園の看板が見えた。
「ここ寄ってみようよ?」
「うん、いいよ」