真心の愛を君に......。 〜 運命の恋は結婚相談所で ~
ひとまず。一部でも彼の体温を感じることができた私は、私の手を包み込みながら、その手を自分の腰に誘導して互いに抱きしめ合う形を作った彼に、ひしと縋りながら甘えた声で返事をした。
広務さんは私に腰骨辺りを掴ませたまま、自らの身体をゆっくりとソファへ倒して行く。すると彼に抱きついている私の身体も、自然とソファに沈んで、彼と私は底の深い黒革のソファに身を横たえながら抱き合う姿勢となった。
「......落ち着く。優花、テレビの方向いて? 俺、後ろから抱きしめるから」
リビングは、エアコンのひんやりとした風が程良く室内全体に行き渡り、快適なプライベート空間に仕上がっている。私は、そんな心地良い密室で彼の甘く蕩けるような台詞を聴き、身体が温かい雲に"ふわふわ"と、包まれたようだった。
すっかり夢見心地になった私は彼の腕に守られながら”くるくる”と、身体を反転させた。
広務さんは正面を向いた丸まった私の背中を瞳の奥に捉えると、自分の懐にすっぽりと収め、それから両腕を交差させて私を後ろからギュッと抱きしめた。
「優花の髪の匂いがする。初めて抱きしめた時も、この香りがしたよ。これ何の香り? 甘くて、優しい.......」
「フローラルウッディの香りだよ。ヘアコロンは、その日の気分によって変えてるけど、初めて抱きしめてくれた時も、この香りを選んでたなんて......。ちょっと奇跡、感じる......」
初めて広務さんに抱きしめられた時のことを思い出す。その時から、ずっと彼の温もりは変わらない。
変わったのは、私のーー。
今夜、彼と私は結ばれる。清楚で、ほのかに甘く柔らかくて優しいフローラルウッディの香りは、私達が交際を始めた当初の心持ちを具現化しているようだった。
はにかみながら、お互いの想いを伝え合い恋人同士になった、あの時と、時を経て成熟した恋人同士の関係が、今夜フローラルウッディの香りで繋がった。
その現象は、彼と私の関係が、未だ誠実で清らかなものだと主張しているように感じられた。
「時間と場所の垣根を越えて。この街で、俺と優花が出会ったこと自体が奇跡だから」
広務さんは私に腰骨辺りを掴ませたまま、自らの身体をゆっくりとソファへ倒して行く。すると彼に抱きついている私の身体も、自然とソファに沈んで、彼と私は底の深い黒革のソファに身を横たえながら抱き合う姿勢となった。
「......落ち着く。優花、テレビの方向いて? 俺、後ろから抱きしめるから」
リビングは、エアコンのひんやりとした風が程良く室内全体に行き渡り、快適なプライベート空間に仕上がっている。私は、そんな心地良い密室で彼の甘く蕩けるような台詞を聴き、身体が温かい雲に"ふわふわ"と、包まれたようだった。
すっかり夢見心地になった私は彼の腕に守られながら”くるくる”と、身体を反転させた。
広務さんは正面を向いた丸まった私の背中を瞳の奥に捉えると、自分の懐にすっぽりと収め、それから両腕を交差させて私を後ろからギュッと抱きしめた。
「優花の髪の匂いがする。初めて抱きしめた時も、この香りがしたよ。これ何の香り? 甘くて、優しい.......」
「フローラルウッディの香りだよ。ヘアコロンは、その日の気分によって変えてるけど、初めて抱きしめてくれた時も、この香りを選んでたなんて......。ちょっと奇跡、感じる......」
初めて広務さんに抱きしめられた時のことを思い出す。その時から、ずっと彼の温もりは変わらない。
変わったのは、私のーー。
今夜、彼と私は結ばれる。清楚で、ほのかに甘く柔らかくて優しいフローラルウッディの香りは、私達が交際を始めた当初の心持ちを具現化しているようだった。
はにかみながら、お互いの想いを伝え合い恋人同士になった、あの時と、時を経て成熟した恋人同士の関係が、今夜フローラルウッディの香りで繋がった。
その現象は、彼と私の関係が、未だ誠実で清らかなものだと主張しているように感じられた。
「時間と場所の垣根を越えて。この街で、俺と優花が出会ったこと自体が奇跡だから」