真心の愛を君に......。 〜 運命の恋は結婚相談所で ~
今、私は自分がどんな表情をして、どんな声を発しているのか分かりすぎるくらい分かっているというのに、それを自分の意思で容易に止めることができない。

目を閉じると、暗い視界の中に彼が私の局部を慈しんでいる映像が浮かぶ。その映像は、五感から伝わる恍惚な刺激が作り出した私の妄想。

抑圧された本能を見事に呼び覚ます広務さんの愛撫の感覚は例えるなら、昼間は鍵が掛かって決して開かない大切にしまわれた無防備で剥き出しの繊細かつ敏感な部分を、無骨な男性性によって小刻みに震わされれているような感覚。

感度が極めて強い壊れやすい身体の中心を舌先で撫でられて、下腹部が”ふるふる”と収縮して、肌の表面は小鳥の羽でくすぐられているように”そわそわ”と逆立つ。

そんな心地を愛しい男(ひと)の羞恥な姿と共に堪能させられていると、自意識とは無自覚に内部から、どんどん蜜が溢れてきてしまう......。

「......俺、我慢できなくなってきた......。優花も......?身体は正直だからね」

広務さんはシーツに滴り落ちそうなほど溢れた甘い蜜を、長い指に絡ませながら私の内部を”ぬるり”とした指の腹で、ほぐしながら目を細めて優しく僅かに微笑んだ。

それから彼は指先をゆっくりと動かしたまま上体を起き上がらせて仰向けになっている私の正面に少し膝を立てて正座するような姿勢をとりながら、荒い呼吸を努めて落ち着かせつつ私に問いかけた。

「......入れてもいい?」

「......うん」

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