真心の愛を君に......。 〜 運命の恋は結婚相談所で ~
私が恥じらいながら潤んだ瞳で、深く結ばれたいという想いを伝えると、広務さんは高鳴る鼓動の赴くままに私の身体を目指して躍進し始めた。

彼は蜜が溢れた私の内部で、くすぶらせていた指を優しく抜き取ると、手隙になった両腕を伸ばしながら上体をゆっくりと倒して私の身体と重なった。

「......ぅぅん」

思わず漏れる甘い声ーーまだ繋がってはいない。

何よりも、甘いキスで塞いで......。

広務さんの少し汗ばんだ素肌を胸のふくらみに感じながら、私は願いを込めて彼の広い背中に手を回した。

肩甲骨が浮き出て中央に背骨の凹みを確認できる彼の引き締まった背中。頼もしく逞しい男(ひと)に守れている安心感を胸にいっぱいに満たしながら、私は愛する人と最上のキスを交わした。

お互いに唇を啄ばんで舌先を絡ませた時、広務さんが、ゆっくりと私の中に入ってきた。

「ん......っっ!」

彼が動くと上下に連動する私の身体。私は”ひし”と、彼の背中に掴まりながら、彼がくれる胸を甘く締め付ける感類の快感に身を委ねた。

彼が力強く前進した時に起こる下腹部の奥深くに重く響く、ずしりとした感覚は思考を蕩けさせて、私は、あまりの幸福感に瞼を開く微弱な力さえ失った。そして、忙しない鼓動とともに胸元からこみ上げてくる凝縮された愛しさが頂点に達した時、私は彼の背中に爪を立てて甘く鳴いた。

「あっ......んっ」

「優花......っ、愛してる......」

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