男嫌いな僕と新撰組。


とすると土方の言葉に被せて、シュッと黒いものが目の前に落ちてきた。


『……は?』


心臓にわるい、話についていけない。てか、だれ


黒い忍者みたいな服を着た男の人?

高身長だし、イケメンオーラを放ってるし。

……なんか、むかつくけど


すると其奴が、ばっと僕の顔をみるように顔を上げた


それと同時に土方や周りの人も反応する


「ええ?!なに烝くん降りてきてんの?!」


「平助の言う通りだ!なにしちゃってんだよ、山﨑!?」


「左之だったらわかるけどな、ばかだし」


「新ぱっつあん?!」


「うっせえんだよ、三馬鹿ぁあ!?…………山﨑、どーしたんだ「そう言う土方さんが一番声大きいですけどね」……総司ぃいいい!!おまえは黙っとけ!!」



……うん、えーっと、とにかくこの忍者みたいな人のことはだいたい分かったよ


『山﨑 烝(すすむ)…?』


「…っ」


びくっと肩をふるわした








土方。


なんでだよ。ねえ、ほんとなに。
きみが山﨑さんなの?

ねえ、そうなの?

ばかすぎでしょ



『……なの?』


「……くすっ」


『は?』


なにこいつ、僕と同じ匂いするんだけど

え、やだよ


自分と同じキャラの人ってどう接したらいいのかわかんないんだけど

それから僕の顔をじーと見つめる山﨑(?)

「ふーん。キミ男なんだ?ひょろそうだから、つい女だと思っちゃったよ」


『……は』


自分の顔を包んでいた黒いもの?…わかんないけど、それを取り悪戯っぽく笑う…イケメン


なにそれ、むかつく


てか、関西弁じゃないの?


「俺はこっちの方が好きなの」


『ふ、ふぅん……』


読心術?なにそれ、きもちわるい


…とか普通の僕なら言う

言いたい……けど


この人、こわい

「きもちわるい」なんて言ったらすぐ、クナイとかそういう類の物が出てきそうだよ

それに、ほら黒いなんとも不なオーラが…


ん、言えない…こんなの
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