君恋し、いつもそばにいるから

彼女は泣き止んでも一言も発しないまま黙って俺の独り言を聞いている。

長い髪が顔を隠してるせいか、気になる。




「 悩んでも仕方ないってわかってるのに、決められずいるんです 」



まだ、そばにいるけど… どうする?



「 彼女がこんな俺に嫌気が差して、悔しいけど不思議と悲しくはなくて… 」



彼女が持たれていたガードレールから背中を離した。



「 ……あなた、かっこいいから大丈夫 」

「 え…… 」



うわ… 喋った!?



「 きっと大丈夫…… 」

「 あ、あの、すいません隣で喋りっぱなしで… 」



すげー、この人さっきまで泣いてたのに……

俺役立った?



「 ありがとう、慰めてくれて… 隣にいてくれて… 」



彼女の声、言葉を聞いた時…

俺、素直にドキドキした。



ヤベェ、この人の顔…… 見たい!

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