碧眼の副社長は愛をささやく
食事を終え、エリックが食器を洗う。

それぐらいするのにと言ったが、私の手が荒れると嫌だと、
エリックが譲らなかった。

食器を洗い終えたエリックが、椅子に座っている私の後ろに立つ、

ぱこんと何かを開ける音がした後、私の髪を前に垂らした。

「エリック?」

エリックは私の首に何かをかけ、首筋にキスをする。

その後、髪を戻し、私の椅子を少しずらした。

「これってネックレス?」

かけられた、ネックレスを見ながら答える。

これは・・・

「君がオーダーメイドしたネックレスだよ、
 やはり、すごく似合っている」

私がオーダーしたネックレスは、イメージ通りに仕上がり、
私の首元で輝いていた。

「綺麗だ」

「ありがとう」

そう言って、口づけを交わす。

少しして、エリックが少し困った顔をした。

「実は、描いてもらったデザイン画、応接室に飾ってあるんだけれど、
 私も作りたいってお客様が多くて、
 特別な物だとは分かっている、でも上顧客も多くて・・・・
 他の人にも、販売していいだろうか・・・」

「かまわないわ」

笑顔で言うと、エリックはほっとした顔になった。
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