君の思いに届くまで
あれから三日、大事をとって入院しそして退院した。

琉から聞くと、私は森で一晩倒れていたらしい。

朝日が昇る直前、琉が山道の脇で気を失っていた私を見つけてくれた。

学生達も皆寝ずに必死に探してくれた。

もちろん、彩も。

私が今こうして元気に退院できたのも皆のお陰だ。

テントの中で見た彩とのキスの話なんてもうどうでもよくなっていたけれど、お見舞いに来てくれた彩が自分から無理矢理キスしたと教えてくれた。

琉に告白したけれど、「ヨウのことが好きだ」とはっきり言われ振られてしまったことも。

私は笑って、彩の頭を撫でた。

誰かがうまくっても、誰かがその横で泣いてる。

恋はとても残酷だ。

だけど、それが恋。


過去の琉は、私にとっての“恋”だった。

今の琉は・・・。



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