君の思いに届くまで
「ちょっとヨウちゃん!もう行くの?あの書類はどうすればいいんだっけ?」
「うん、飛行機間に合わない。正木さん、後はよろしくね」
「よろしくって、まぁ、今回はしょうがないか。気をつけていってらっしゃい」
「はーい!」
私は大きなリュックを背負って、研究室の鍵を閉めた。
今日から1週間イギリスに行く。
ヨークのマミィが待つ場所へ。
慌てて階段を降りると、リュックが背中でゆさゆさ揺れる。
思わず重心が不安定になって体がよろけた。
階段の最後の一段を踏み外し、大理石の床に膝をついて倒れてしまった。
「いったぁ」
痛む膝を抑えながら立ち上がろうとした時。
「大丈夫ですか?」
私の前に大きな手のひらが差し出される。
顔を上げると、琉が笑顔で立っていた。
そして、私の腕を掴んでぐっと引き上げ立たせると、私の背中からリュックを取り自分の背中に背負った。
「怪我してない?」
「大丈夫」
私は琉の手をとり立ち上がる。
「これから新婚旅行だってのに怪我なんかしないでくれよ」
琉は、私の手をとり苦笑しながら校舎の外に出た。
うららかな春の陽気に包まれて最高に気持ちがいい。
行き交う生徒達が手を繋ぐ私達を冷やかしていても全く気にならない。
待たせてあったタクシーに二人で乗り込む。
「国際空港まで」
琉がタクシーの運転手に告げた。
「マミィ、驚くわね」
「うん。驚いた顔を見るのは今からワクワクする」
琉は私の手を自分の膝の上に置きぎゅっと握り締めた。
「うん、飛行機間に合わない。正木さん、後はよろしくね」
「よろしくって、まぁ、今回はしょうがないか。気をつけていってらっしゃい」
「はーい!」
私は大きなリュックを背負って、研究室の鍵を閉めた。
今日から1週間イギリスに行く。
ヨークのマミィが待つ場所へ。
慌てて階段を降りると、リュックが背中でゆさゆさ揺れる。
思わず重心が不安定になって体がよろけた。
階段の最後の一段を踏み外し、大理石の床に膝をついて倒れてしまった。
「いったぁ」
痛む膝を抑えながら立ち上がろうとした時。
「大丈夫ですか?」
私の前に大きな手のひらが差し出される。
顔を上げると、琉が笑顔で立っていた。
そして、私の腕を掴んでぐっと引き上げ立たせると、私の背中からリュックを取り自分の背中に背負った。
「怪我してない?」
「大丈夫」
私は琉の手をとり立ち上がる。
「これから新婚旅行だってのに怪我なんかしないでくれよ」
琉は、私の手をとり苦笑しながら校舎の外に出た。
うららかな春の陽気に包まれて最高に気持ちがいい。
行き交う生徒達が手を繋ぐ私達を冷やかしていても全く気にならない。
待たせてあったタクシーに二人で乗り込む。
「国際空港まで」
琉がタクシーの運転手に告げた。
「マミィ、驚くわね」
「うん。驚いた顔を見るのは今からワクワクする」
琉は私の手を自分の膝の上に置きぎゅっと握り締めた。