君の思いに届くまで
「あなたは琉に恋しちゃったみたいね」
マミィの柔らかくてマシュマロみたいな手が温かい。
「だけど、これだけは覚えておいて。誰かを悲しませる幸せは本当の幸せにはならないわ。神様はその事実をしっかりと見てるから」
誰かを悲しませて掴む幸せ。
琉にフィアンセがいるから好きになっちゃいけないの?
「好きになってしまうのはしょうがないことじゃない?それで幸せになるのもどうしようもないことだと思う」
今の自分の気持ちを躍起になって並べた。どう言えばマミィに伝わるんだろうって。
そんな風に言いながら、まるで私が琉のこと完全に好きになっちゃったみたいじゃない?って思う。
あれだけ、琉の前で自分の思いを抑え込んでいたのはなんだったんだろ?
だけど、どっちにしろ琉のフィアンセのことなんか私にはどうでもよかった。
誰かを好きになって、付き合ってる人への気持ちが冷めることなんていくらだってある。
私もそういう経験してきたし、そういう友だちもたくさん見てきた。
それって、しょうがないことじゃない?
「そうね。あなたの言うことも間違ってないわ。だけど、ヨウはまだ若い。誰かを傷付ける怖さを知らない」
「わからないわ。マミィが何を言ってるのか」
「傷付けたら自分もその人以上に深く傷つくことになるの。私はヨウに傷ついてほしくない」
「傷つかないわ。だって、琉も私のこと好きって・・・」
って言いかけて、しまったと口を塞いだ。
琉と2人だけの話をついマミィに漏らしてしまった。
マミィは優しく頷きながら微笑む。
「そうね。琉は決して悪い人じゃない。とても素敵で信頼できる人だわ。ヨウが好きになってもしょうがない。だけどね、ヨウ。あなたにはまだ知らないことがこの世の中にはたくさんあるの。勢いだけで走ってしまって痛い思いをした人達を私はたくさん見てきた。ヨウはまだこれからなんだから。一時の熱に歩出されて突っ走るんじゃなく、もっと冷静になってゆっくり歩きなさい。恋は慌てなくても逃げやしないわ」
マミィが何を言おうとしてるのか、幼い私にはまだわからなかった。
ただ、何かにかき立てられてるみたいに琉との時間を急ぐ自分はもっと冷静にならないといけないということは自分自身わかっていた。
マミィもきっとそういうことが言いたいんじゃないかって。
マミィの柔らかくてマシュマロみたいな手が温かい。
「だけど、これだけは覚えておいて。誰かを悲しませる幸せは本当の幸せにはならないわ。神様はその事実をしっかりと見てるから」
誰かを悲しませて掴む幸せ。
琉にフィアンセがいるから好きになっちゃいけないの?
「好きになってしまうのはしょうがないことじゃない?それで幸せになるのもどうしようもないことだと思う」
今の自分の気持ちを躍起になって並べた。どう言えばマミィに伝わるんだろうって。
そんな風に言いながら、まるで私が琉のこと完全に好きになっちゃったみたいじゃない?って思う。
あれだけ、琉の前で自分の思いを抑え込んでいたのはなんだったんだろ?
だけど、どっちにしろ琉のフィアンセのことなんか私にはどうでもよかった。
誰かを好きになって、付き合ってる人への気持ちが冷めることなんていくらだってある。
私もそういう経験してきたし、そういう友だちもたくさん見てきた。
それって、しょうがないことじゃない?
「そうね。あなたの言うことも間違ってないわ。だけど、ヨウはまだ若い。誰かを傷付ける怖さを知らない」
「わからないわ。マミィが何を言ってるのか」
「傷付けたら自分もその人以上に深く傷つくことになるの。私はヨウに傷ついてほしくない」
「傷つかないわ。だって、琉も私のこと好きって・・・」
って言いかけて、しまったと口を塞いだ。
琉と2人だけの話をついマミィに漏らしてしまった。
マミィは優しく頷きながら微笑む。
「そうね。琉は決して悪い人じゃない。とても素敵で信頼できる人だわ。ヨウが好きになってもしょうがない。だけどね、ヨウ。あなたにはまだ知らないことがこの世の中にはたくさんあるの。勢いだけで走ってしまって痛い思いをした人達を私はたくさん見てきた。ヨウはまだこれからなんだから。一時の熱に歩出されて突っ走るんじゃなく、もっと冷静になってゆっくり歩きなさい。恋は慌てなくても逃げやしないわ」
マミィが何を言おうとしてるのか、幼い私にはまだわからなかった。
ただ、何かにかき立てられてるみたいに琉との時間を急ぐ自分はもっと冷静にならないといけないということは自分自身わかっていた。
マミィもきっとそういうことが言いたいんじゃないかって。