先生と双子と幼馴染と。
「美咲さん。カナちゃんに似合うお洋服を探してるんだけど、オススメってある?」

「ちょっと待ってね」


そう言ってお店の奥へ向かった美咲さんは数分後、可愛らしい服を持ってきた。


「これはまだ表に出ていない新作なんだけど、どうかな?」

「可愛い!」

「わ、私には…ちょっと…」

「好みじゃない?」

「あまり、そういう感じの服は着ないので…」

「絶対似合うよ! カナちゃん!」


試着室に服とともに押し込まれて、カーテンを閉められた。

お嬢様みたいなフリルいっぱいのパステルピンクのワンピース。
可愛いけど、私には似合わないと思う。


「……着たよ」


私がカーテンを開けると、柚希くんは私の部屋に入った時みたいに目をキラキラさせて「すっごく可愛い!」と言った。


「やっぱりカナはこういう服、似合うよ」

「この服に合わせた小物があるんだけど、持ってきてもいい?」

「ぜひ!」

「あ、いや、ちょっと!」


私の言葉なんて無視して、美咲さんは小走りでまたお店の奥へと行ってしまった。


「落ち着かない! 丈短い!」

「制服のスカートとそんなに変わらないじゃん」

「制服は我慢してるの!」

「じゃあ、我慢して。カナが着ているのは特別な服なんだよ? まだ表に出ていない新作なんだから」


陽菜はそう言ってにっこりと微笑んだ。

怖い……ちょっとだけ怒ってるでしょ、この顔。
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