バレンタイン・プレゼント
「もし如月さんに会ってなかったら、私・・途方に暮れてただけでした」
「こいつが命拾いしたのは俺のじゃなくて、霧野さんのおかげだから」
「でも、私はコロちゃんを見つけただけで、結局、如月さんが後全部引き受けてくれた形だから・・・あの、何かお礼をさせてください」
「うんまぁ、それは考えとくよ」
「あ・・はい」

如月さんはこれ以上、私と関わりたくないのだろう。
ある意味、如月さんにとって私は、トラブルを持ち込んだ疫病神的存在だろうから・・・。
これが現実。認めなくちゃ。

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